これからのインフラ系エンジニアに求められるものとは?
インフラエンジニアは、最近になって大きくて重要な転換期を迎えるようになりました。これには大きな理由が二つあり、Webがインフラになりつつあることやソーシャルアプリが隆盛したことが挙げられます。インフラでは、必ず安定していることが求められます。そのため、「現場でしっかりと働けるスキルを持ったエンジニア」の需要が高まってきているのです。ここでは、これら二つの理由を詳しく取り上げながら解説していきます。
インフラエンジニアが転換期を迎えた理由の一つ目は、Webがインフラになりつつあることでより「安定性」が求められるようになったということです。既に以前から社会インフラとなっているものとしては、水道や電気、ガス、電話などが挙げられます。これらは、常に安定して使える状態になっており、その安定性は極めて高いものになっています。このような社会インフラに対して、最近インフラになりつつあるWebは、まだそこまでの安定性があるとは言えません。ここで、インフラに「なりつつある」と書いたのは、まだWebは日常生活になくてはならないものではないからです。
例えば、人と連絡を取る時にSkypeやLINEなどを使うと思いますが、それがなかったとしても、他にも連絡手段があるため生活に困ることがありません。そのような理由から、まだインフラではないけれどもそれに近付いてきているという意味で、「なりつつある」という表現を使っています。インフラになるものについては、必ず「安定」と「それを支えるエンジニア」が必要です。そのため、確実な安定を求めるために、しっかりと仕事ができるスキルを持ったインフラエンジニアが求められるのです。
また、Webのソーシャル化が進んでいるということも、転換期を迎えたと言う理由の一つです。TwitterやFacebookのようなSNSが成功を収めたということもあり、今ではSNS以外のWebサービスにおいても、その多くでソーシャル機能を持つようになりました。また、数あるアプリを見ても、ソーシャルアプリが非常に熱い状態であることがはっきりと分かります。なぜここまで勢いが盛んになっているのかというと、そこにはクラウドサービスの存在があるのです。クラウドサービスがAmazonやGoogleによって提供されるようになったことは、ソーシャルアプリの勢いを盛んにするのに大きく貢献しました。ソーシャルサービスが広く普及するようになり、他にもソーシャルアプリの隆盛や新しいインフラの形態である「クラウドコンピューティング」が登場したことによって、現場で使えるスキルを持っているインフラエンジニアの需要が高まってきているということなのです。
下請けのインフラエンジニアについては、上流工程を目指してキャリアアップしていくことが重要になります。ずっと今のままの現状を維持して仕事を続けることになると、会社は安く若い人を雇おうとするため、いつかは解雇されてしまいます。そのため、プロジェクトマネージャーやコンサルタントなどを目指すというように、上流工程を目指すことが必要です。上流工程の転職を成功させるためには、成功させた人に見られる特徴を知っておくことが大切です。3つの特徴を紹介していきます。
インフラエンジニアには、Webがインフラになりつつあることに加えてWebがソーシャル化していることにより、何よりもしっかりと仕事ができるスキルを身に付けていることが求められるようになりました。インフラだけでなく、ソーシャルアプリの隆盛についても、インフラエンジニアにとっては大きなチャンスです。インフラになりつつあるということで、そこからWebを安定させる必要が出てきます。インフラは安定が当たり前になるので、ただやる気があるだけでは仕事を任せることができません。
インフラエンジニアの仕事は、事業を展開するサービスに関して日々運用を行うというものです。ここでは一般的な障害を解決する必要がありますが、これには基本的なIT・オペレーションスキルが必要になります。特にユーザ系のインフラエンジニアについては、その他にも醍醐味のある仕事が多くなります。例えば、自サイトだけでなく大手ポータルとの連携処理を行ったり、トラフィックの増加を考えてそれに合わせた作業の配置を決めるなどがあります。